2025年1月公開のアニメ映画『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』が、5月11日時点で興行収入14億円・観客動員110万人を突破したという発表がありました。([参照](https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1747022966))この好成績を受けて、「続編(第二弾/新章)は出るのか?」という疑問を持つファンも多いようです。今回は、映画業界の“続編制作”における判断要因を整理しつつ、この作品に続編がある可能性を映画制作の構造面から分析します。
映画の“続編制作”は何を基準に決まるか
映画業界において続編が制作されるかどうかは、単に興行収入が高いだけでは決まらず、多くの要因が絡んでいます。たとえば「続編では興行収入が前作の8掛けになる」という経験則が語られているように、前作の成功をそのまま次作に繋げるのは容易ではないという実例もあります。([参照](https://www.president.jp/articles/-/23859?page=1))
主な判断要素としては、①前作の収益性(興行収入+配信・Blu‑ray・グッズ展開)、②原作・IP(知的財産)の強さ・将来性、③制作委員会・配給のリスク・採算構造、④世界展開や二次利用(配信・海外上映・ライセンス展開)の見込み、などが挙げられます。これらが揃って初めて“続編”という選択肢が現れます。
『プロジェクトセカイ』映画版の現状分析
まず、本作の数字を整理しましょう。上映開始から数ヶ月で興行収入14億円、観客動員110万人を突破したという報道があります。([参照](https://www.4gamer.net/games/476/G047609/20250512017/))また、興行収入10億円突破の早期段階報告もあり。([参照](https://www.crypton.co.jp/cfm/news/2025/02/19pjsekai-movie))
しかしながら、アニメ映画・ゲーム原作映画としての“続編”判断時には、単純な興収数値だけではなく「素材IPの将来価値」「二次展開可能性」「制作費と回収スピード」「海外展開の可能性」などの側面も重視されます。この作品の場合、IPとしてはスマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』があり、既に複数年展開されている点から“続けやすい素材”とも言えます。
続編を出す/出さないを左右するキー要素
続編が出るかどうかを左右するキー要素を整理します。
- 興行収入と採算:14億円という数字はゲーム原作アニメ映画ではまずまずですが、アニメ映画全体のトップラインと比較すると“爆発的”とは言い切れない部分があります。
- 二次収益・ライセンス展開:ゲーム原作であればグッズ・配信・ゲームコラボなど横展開がありますが、その収益がどれほど見込まれているかが鍵です。
- IP寿命・今後の展開幅:原作ゲームが既に浸透しており、追加ストーリー・新章といった展開が可能かどうかがポイントです。
- 制作委員会・配給体制の意向とリスク:映画制作は製作委員会方式が一般的で、複数社の出資・配給・収益回収・リスク分散が絡みます。([参照](https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/industry/sangyou/pdf/1069_02.pdf))
これらを踏まれば、「続編可能性ありだが、制作発表にはもう少し数字・展開・意向が揃う必要がある」と言えそうです。
具体例で比較:続編が出た/出やすかった作品たち
例えば、アニメ映画で初作がヒットし続編につながったケースとして、知名度の高いシリーズや世界展開前提の作品があります。一方、「ヒットしたが続編まで至らなかった」作品も少なくありません。前述の「続編では興収が8掛けになる」という目安も、全ジャンルで当てはまるわけではありません。([参照](https://www.president.jp/articles/-/23859?page=1))
この作品の場合、ゲーム原作+音楽要素+ファン基盤という有利な条件があります。つまり“続けやすい素材”ではあるものの、“続編を制作するか発表するか”には上記のキー要素が全て揃うかどうかが鍵です。
まとめ
以上を整理すると、『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』について「続編は出るか?」という問いへの答えとしては、現時点では“可能性は高いが、確定ではない”というのが妥当な見通しです。興収14億円・動員110万人という数字は十分に好調と言えますが、続編決定には“二次展開の数値化”“制作体制の確定”“IPの将来設計”などがさらに揃う必要があります。
ファンとしては、公式発表を待ちながら、関連グッズ・配信・ゲームコラボなどの展開を追っていくことで「続編制作の兆し」を感じ取ることもできます。今後の動きをぜひチェックしてみてください。


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