映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』には、スネイプの記憶を通して物語の核心に迫る重要なシーンが登場します。特に、スネイプが守護霊(パトローナス)を使いグリフィンドールの剣の在り処を示す場面と、ダンブルドアとの会話シーンの時系列に疑問を持つ視聴者も少なくありません。本記事では、その時系列や解釈のポイントについて詳しく解説します。
スネイプの守護霊とグリフィンドールの剣の演出背景
物語終盤、ハリーは憂いの篩でスネイプの記憶を追体験します。その中に、スネイプがリリー・ポッターへの想いから牝鹿のパトローナスを出し、ハリーにグリフィンドールの剣の場所を知らせる印象的なシーンがあります。
この行為はスネイプがダンブルドアの指示を受けて動いていた「計画の一部」であり、スネイプの純粋な愛情と忠誠心を示す大きな転換点でもあります。スネイプのパトローナスが牝鹿である理由も、リリー・ポッターのパトローナスが牝鹿だったことに由来します。
ダンブルドアとの会話シーンの時系列は?
問題のシーンは、ダンブルドアとスネイプの会話がスネイプの記憶に登場する場面。ダンブルドアはすでに死んでいるはずなのに、なぜ会話が成立するのか疑問に思う人も多いでしょう。
実は、このシーンの会話はダンブルドアが生前にスネイプと交わした「過去の記憶」です。つまり、ハリーが見たのはスネイプの人生の中で過去に実際に起こった出来事であり、死後のやり取りではありません。
ダンブルドアは原作・映画ともに『謎のプリンス』の終盤で死亡していますが、その死の直前までスネイプと秘密裏に打ち合わせをしており、その内容が記憶の中に残されていたのです。
スネイプの任務とダンブルドアの計画の全貌
ダンブルドアとスネイプの会話内容は、すべてヴォルデモートを倒すための計画の一環です。ダンブルドアは、自分が死んだ後もスネイプがハリーを導き、必要なタイミングでグリフィンドールの剣を託すよう指示していました。
そのため、スネイプが剣の在り処を示したのはダンブルドアの死後ですが、計画そのものは生前に立てられたもの。スネイプはダンブルドアの死後も彼の遺志を忠実に守って行動していたことになります。
この計画には、ホークラックスを破壊するための手順や、スネイプがダンブルドアを殺す役割を引き受けること、さらにはハリーが最終的に自らを犠牲にする流れまでもが含まれていました。
混乱しやすい映画演出と原作の違い
映画では記憶の流れが次々と切り替わるため、時系列がわかりづらくなっている部分があります。特に、スネイプがグリフィンドールの剣を湖に落とす描写と、ダンブルドアとの会話シーンが近接しているため、「ダンブルドアはもう死んでいるのでは?」と感じる人が多いのです。
しかし原作では、ダンブルドアとの会話は完全に生前のものであることが明確に描かれており、スネイプの行動はダンブルドアの遺志を受け継いだものとして筋が通っています。
まとめ:スネイプの忠義とダンブルドアの緻密な計画が生んだ名シーン
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』のあのシーンは、スネイプの深い忠誠心と、ダンブルドアの生前の計画が交差する瞬間です。ダンブルドアとの会話は過去の記憶であり、スネイプは亡きダンブルドアの遺志を守り続けた結果、ハリーに剣を託したのです。
映画ならではの演出によって時系列が混乱しやすくなっていますが、原作を読み解くとこの流れは非常に理にかなっており、スネイプの壮絶な生涯と彼の真の姿を浮き彫りにする名シーンだと言えるでしょう。
コメント