『ウィキッド』は、エルファバとグリンダという2人の魔女の物語を描いたミュージカルで、その深いテーマと圧倒的な歌唱力で観客を魅了しています。しかし、そのストーリー展開やキャラクターの描写には賛否が分かれる点も多く、観る人によって印象が異なることがあります。この記事では、観客の感想を基に、映画や舞台でよく挙げられるポイントについて深掘りしていきます。
物語の展開と感情の盛り上がり
『ウィキッド』は、エルファバとグリンダの友情と対立を中心に、魔法の世界と社会の不正義に立ち向かう姿を描いていますが、物語が急に進展したり、途中で予想外の出来事が起きたりするため、視覚的に華やかである一方、ストーリー面で拍子抜けしてしまうこともあります。
特に、物語がオチなく終わると感じる観客も多く、これから続くであろう展開に期待して観ていたのに、突然終わりを迎えてしまったことに不満を感じる人も少なくありません。これは舞台が次回作に続くための布石として意図されている部分でもありますが、個々の観客には納得できない場合もあるようです。
キャラクター描写の不満点とその背景
エルファバの妹や、彼女の急な人気者になり方に対する不満の声もあります。特に、エルファバが妹に対して「自分でできる」と強調するシーンや、彼女のキャラクターの成長過程が描かれていない点が気になる観客も多いです。この部分が中途半端に描かれるため、エルファバの感情に共感しづらいという意見が出てきています。
また、グリンダとの関係性も微妙に感じられ、最後のシーンではその二人の関係が急転直下で変化することに、混乱する人も多いです。エルファバがグリンダを助けずに飛び立つシーンは、予想外であり、観客にとっては理解が難しい部分があるかもしれません。
ユニークなシーンと視覚的な演出
映画や舞台で注目すべきは、エルファバがニワトリのダンスを始めるシーンです。これには深い意味が込められているものの、その背後にある意図が観客にうまく伝わらないことがあります。このような突発的な行動は、エルファバが変人として扱われる原因となることが分かります。
それでも、このシーンは視覚的に非常に強烈で、舞台上の演出としてはインパクトがありますが、その解釈を観客が理解できない場合には、少し不自然に感じられることもあります。
圧倒的な歌唱力と音楽の魅力
『ウィキッド』の魅力の一つは、何と言ってもその圧倒的な歌唱力です。エルファバ役やグリンダ役を演じる俳優たちは、そのパフォーマンスにおいて歌唱力を存分に発揮し、観客を魅了します。特に「Defying Gravity」などの迫力ある歌唱シーンは、観る者に強い感動を与え、物語の中でのエモーショナルな瞬間を際立たせています。
音楽や歌詞の力強さは、この舞台が広く愛され続けている理由の一つであり、物語における感情の変化を歌を通じて伝える手法は非常に効果的です。
まとめ: 『ウィキッド』の魅力と課題
『ウィキッド』は、その音楽や舞台演出において素晴らしい魅力を持つ一方で、物語やキャラクター描写に関しては改善の余地がある部分も多いと感じる観客がいます。特に、登場人物の心情の変化が急に描かれることや、予想外の展開が続く点は、物語を追いかけている観客にとっては少し物足りなく感じるかもしれません。
それでも、その歌唱力や感動的な瞬間、視覚的な演出は非常に魅力的で、これらが『ウィキッド』を多くの人々にとって心に残る作品にしています。観客の視点や期待に応じて、個々に感じる印象は異なるでしょうが、全体としては非常に感動的な作品と言えるでしょう。
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